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チラシ屋さん物語

演奏会のチラシ屋さんの物語は演奏会のチラシ屋さんを運営する株式会社ライズサーチの代表者内田奈津子に関するお話から始まります。

代表である内田は、ミュージカル女優を夢見る高校生でした。
今も昔も変わらず、物怖じしない決めたことにまっすぐに突き進む内田は親の反対を押し切りミュージカルの専門学校へ進みます。ミュージカルの専門学校を卒業したところで当然の事ながら「ミュージカル女優」などという就職先はありません。
そこで声楽やダンスの勉強を続けながらバイトをしながら過ごしていたのです。
その頃に声楽を習っていた師匠からオペラアリアを歌うことを奨められてすっかりオペラの虜になってしまいます。

そこそこ良い持ち声だったので師匠からイタリアで勉強する事を奨められます。
1ヶ月間イタリアに短期滞在しながらヴェルディ音楽院の教師でもあるジェニー・アンヴェルト女史から声楽を学びました。

その際ジェニー・アンヴェルト女史から本格的にイタリアで学ぶように言われて、この時も親の反対も押し切り、強引に後先考えず勢いだけで単身イタリアへ飛びます。

イタリアでは素晴らしい友人、同士に恵まれ充実した2年間を過ごします。
ただ、イタリア留学を終える頃には一つの重大な事実に気づき始めます。

「私はおそらく歌では食っていけない・・・」

パソコンがお友達

イタリア留学時代、暇な時間を見つけては取り組んでいたのはホームページでの情報発信。
まだインターネットが本格的な普及をする以前から自分のイタリア生活をホームページに掲載し、情報を発信していました。

元々コンピューターに関心があったこともあり、WEBサイトを作る技術を覚えることも、制作することも時間を忘れて取り組んで何もくになる事はありませんでした。

イタリアから帰国後は声楽の勉強も続けながら、たまに演奏の機会などもありつつ、自分のパソコン、WEBサイト制作のスキルを使ってアルバイトを始めます。
次第にその能力が認められ、個人的にも仕事を受けるようになります。
仕事が増えてゆき、アルバイトは辞めてフリーランスのWEBデザイナーとして活動するようになっていきます。

WEBデザイナーの仕事も忙しくなり、ある時ステージで不本意な演奏をしてしまった事に声楽を続けることに限界を感じ、もう二度とお金をもらってステージには立たたず、デザイナーのプロとして生きて行くこと決意します。

声楽を辞めるという挫折感よりも、むしろ自分に才能が無いことを感じながら続けていた声楽から解放されたような気分を味わいました。

株式会社ライズサーチが生まれる

WEBサイト制作の仕事は順調に業績をのばしていきました。内田一人で仕事をこなしていましたが、こなしきれなくなってきたのでメンバーが一人増えました。そのタイミングで株式会社を設立することにしました。

こうして2007年12月25日 株式会社ライズサーチが誕生します。

WEBサイトの制作も忙しくなってきましたが、内田の心の中ではいつもクラシック音楽の存在を感じていました。

「自分の周りには、自分と違って才能がありながらも、演奏の機会に恵まれなかったり、バイトをしながら演奏を続けていたり、とても良いとは言えない環境の中で、それでも芸術に真摯に取り組んでいる友人が沢山いる

何か手助けできることはないだろうか・・・」

そんな時に演奏会のチラシをインターネットで簡単に安く注文できたら、コンサートの集客の役に立てるかもしれないと、考えて出来たサービス、それが・・・演奏会のチラシ屋さんです。

「<演奏会のチラシ屋さん>なんてそのまんまのサイト名だけど、まぁ、いいか・・・・」

コンサートで大失敗

おかげさまで演奏会のチラシ屋さんは少しずつ口コミやリピーター様に支えられて認知されほんの少しずつ売り上げを伸ばしていきました。
こうしてクラシック演奏家の方に関わっていると、株式会社ライズサーチでもコンサートを企画して開催したいという想いを募らせるようになります。

そんな折り、絶好のタイミングである話が舞い込んできました。

内田がイタリア留学時代にお世話になった親友の旦那さんはオペラの殿堂ミラノスカラ座の舞台に立つ超実力派の韓国人テノール歌手。
彼がスカラ座の日本公演で日本にやってくるというのです。なんという素晴らしい機会!!と、喜んで彼のソロリサイタルを企画することにしました。

彼の歌は世界の歌劇場でも通用する素晴らしいクオリティ、成功を疑いませんでした。

ところがです。彼は海外で活躍しているものの日本では知名度が低く集客に大苦戦。
このコンサートで集客に大失敗して大赤字を出してしまいます。
株式会社ライズサーチがはじまって依頼の大ピンチです。

赤字以前に客席がこの様な状態で彼に演奏してもらわなければいけなかった事が本当に悔しかったのです。
この素晴らしい歌声に出会いたい人がいるのは確かでした。
でも、それを伝える事に関して私たちはまだまだ力が足りなかったのです。

少なからずチラシで宣伝・広告を手伝おうと考えている私たちが宣伝・広告で失敗しているのです。

なんとなく感じていた事ではありましたが、コンサートの集客はクラシック業界全体の課題であり、その事をこのコンサートの失敗をもって強く強く実感します。

この経験をして改めてチラシという宣伝ツールの活用に関してはもちろん、
コンサートの企画をいかに成功させられるかをちゃんと伝えられる会社で無ければ演奏家の方が本当に必要としてもらえる会社にはなれないと決意を新たにします。

きっとこの苦い経験は私たちはもちろん、演奏家の方の力になる時が必ず来る!信じて前に進みました。

少しずつ見え始めた光

演奏会のチラシ屋さんは少しずつ業績を延ばし、創業当初は1(演奏会のチラシ屋さん):9(サイト制作)だった割合も2011年に入る頃には6(演奏会のチラシ屋さん):4(サイト制作)となり、株式会社ライズサーチの大きな柱となりました。

メンバーもデザイナー1名、お客様のサポートを担当するコーディネーターが1名増えて、チームで仕事をするようになります。

デザイナーはデザインのプロ、コーディネーターはお客様の気持ちを読み取るプロ、代表の内田は業界を知る者として各自の知識を持ち寄りお客様の制作に取り組むという理想の体制を取ることが出来る様になりました。

お客様から頂く要望、コンサートへの想いを紐解きながら色、素材、レイアウトに落とし込んでいきます。
デザインというのは文字の大きさ一つとっても意味があります。

お客様ら頂いた言葉を丁寧に紐解いて形にしていくと、色々な事が見えてきます。

演奏家の方が語らないコンサートへの想いを原稿から感じることもありますし、
デザインに使用する素材を選んでいて演奏家の方の想いに気づくこともあります。
お客様と私たちをチラシが繋いでいるようです。

株式会社ライズサーチが主催するコンサートの開催も年に1、2回行い、演奏家の方が感じている問題やリアルな状況を感じながら常にサービスを検討しています。

少しずつ「成功」と呼べるコンサートを企画できるようにもなってきました。

このように経験したこと、そして今後も重ねていく経験を全てサービス、商品に詰め込んで私たちはお客様とクラシック音楽の可能性を探り続けていきたいと考えています。

私たちは演奏家の方が思い描く演奏活動をできることが演奏家の方にとって幸せであると考えています。

演奏家の方の「成幸(せいこう)」の為に
私たちの得たすべての経験をお客様の為に捧げます

演奏会のチラシ屋さんの想い演奏会のチラシ屋さんが選ばれる訳演奏会のチラシ屋さんの物語
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