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トップページ > コラム > 第1回 成功するチラシ作り10のポイント~チラシ作り視点で考えるコンサートの成功【前編】

第1回 成功するチラシ作り10のポイント【前編】

チラシを考える事はコンサートの企画自体を考えること、制作をスタートする前にもう一度整理してみましょう。

1 ターゲット

コンサート企画はターゲットの設定からはじまる必要があります。
誰がコンサートのお客様なのか?ターゲットに関しては漠然と考えているケースも少なくありません。

よく頂くのが「友人や知人が多いのですが、新規のお客様にも来て頂きたいです」というお声です。
もちろんこれで問題はありません。ただしこの場合意識しておくことがあります。
それは、新規のお客様像がどういう方なのかを具体化しておく事、そして、コンサートの色々な事を決める際に「友人、知人」ではなく「新規のお客様」に焦点をあてて作っていく必要があるということです。

ターゲットというのはコンサート企画を考える上で基本軸になっていきます。
ここがはっきり決まっていると様々な事がこれを中心に決定する事が可能となり、お客様にとって満足度の高いコンサートになっていきます。

最近はお子様向けのコンサートなど開催され成功を収めている演奏家の方が沢山いらっしゃいますが、お子さんとお母さんがどんな時間でどんな会場なら来場しやすいか、どんなプログラムや演出なら楽しんでもらえるかよく考えていらして素晴らしいなぁと感じています。

ターゲットはコンサートによって様々です。「演奏者のファン」にはじまり「クラシック音楽に詳しい人」「特定の作曲家が好きな人」「クラシックに興味が無い人」そして「男性」「女性」「年配の方」「お母さん」「お父さん」「学生さん」などなどできるだけ詳細にターゲットを決めておくようにしましょう。こうしたターゲットのニーズを紐解き、企画、演出、プログラムに落とし込んでいきます。

演出やプログラムへの落とし込みに関しては第9回で詳しくお話いたします。

一つ誤解されがちですが、ターゲットを設定するとそのターゲットしか来場してもらえないと思われる方も多くいらっしゃいますがそれは違います。確かに偏りが出る可能性はありますが、来る人は来ます。

そして、どんな人にも来て欲しいとターゲットを設定しないコンサートの方が魅力が漠然としてしまって強みを魅せることが出来なくなってしまうのです。

怖がらずにターゲットを設定してみましょう。ターゲットを設定することで演奏家自身の魅力を引き出すきっかけになります。

演奏会のチラシ屋さんでは制作の際にターゲットをお伺いしております。
ここから一緒にチラシ作りを初めて行きましょう。もしターゲット設定に関して疑問点などあれば遠慮無くご相談下さい。

2 コンサートのタイトル

ポイントの2つめ以降はすべてポイント1でお話したターゲットから紐解かれて決定していく必要があります。
コンサートタイトルはコンサートを象徴する大切なものです。

なんとなく決めているケースも多いのですが、タイトルは重要です。
私はコンサートタイトルには魂が宿ると感じています。実際「非常識コンサート」というコンサートを企画した時には「非常識」という言葉のもつ「プラス」にも「マイナス」にも働く力を感じました。
これは子どもに名前を付けるようなものです。名前によっては将来的にそのコンサートをブランド化できるかもしれません。

お客様に演奏者のファンが多い人場合は「演奏者の名前」をコンサートタイトルにするのが一般的ですが、ターゲットに「新規のお客様」を上げた場合は名前よりも「ターゲット」がどんな事に関心を引かれるかを一番に考えて見ると良いと思います。

想像力をかき立てるようなコンサートタイトルを考えて見ましょう。

3 キャッチコピー

キャッチコピーは入れることをお薦めしています。
タイトルでお客様の気を引く→キャッチコピーでコンサートに引き込む
これが「キャッチコピー」の仕事です。
キャッチコピーは難しく感じると思いますし、実際難しいと思います。
でも、難しいからと言って避けて通らずに、どんなキャッチコピーでも良いので想いを綴ってみてはいかがでしょうか?

少しずつ反応の良いキャッチコピーが見つかるかもしれません。
それでもどうしても難しいという場合はご友人に依頼してみてはいかがでしょうか?自分の気づかない魅力などに気づいて素敵なキャッチコピーを付けてくれるかもしれません。

コンサートの魅力を伝えたいと感じた時に「言葉」の力は必ず借りて下さい。

4 写真

チラシにおいて、写真はチラシの仕上がりを左右する実に実に大きな存在です。

写真はチラシの仕上がりを左右します。
そして、チラシはチラシの印象も左右します。

使う写真はコンサートの企画とマッチしているか、十分な画質があるかはチェックしておきたいポイントです。

5 お客様の行動を目的につなげる

チラシは作って終わりではありません。

「コンサートの開催を知らせる」「コンサートに関心を持ってもらう」「Webサイトに繋ぐ」「コンサートのチケットを購入してもらう」

色々な目的を達成してこそ本当に価値のあるチラシになります。
コンサートのチラシ制作の目的は大きく分けて3つあります。

一つ目は新規顧客の獲得
二つ目は既存顧客への周知
三つ目は他媒体との連動、誘導

ひとつづつ説明していきましょう。
まず、新規顧客の獲得ですが、
例えば会場にチラシを置く、挟み込みを行うという利用がこれに当たります。

そして、二つ目の既存客への周知はご友人、ファンなどすでに何度か演奏を聞いていたり、
あなた自身を良く、知っている人に使うチラシです。

三つ目はチラシを見てからインターネットに誘導したりして、そちらでお問い合わせなり、チケットの申し込みにつなげようと考える場合です。

全部という場合もあれば、どれか一つという場合もありますよね。

ただし、どの目的を実現するかでデザインや内容は変わって来ます。
全部という場合は1か3を優先して制作していくのが良いと思います。

ちなみにチラシを新聞に折り込む場合は上記の何番になると思いますか?


答えは1番です。

3番の様に感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、
顧客の流れが3番で想定しているものと折込では違うのです。

常にチラシを手にする人の動きを意識したチラシ作りが肝心ですね!

私たちはこのチラシの本当の価値を常に意識して作っています。一見同じく美しいチラシであっても、目的通りに人を誘導できるチラシこそ本当に良いチラシであるという考えのものチラシの制作に取り組んでいます。

そこで皆様にお願いしたいのはたった一つ目的をはっきりさせることだけです。
その目的を意識して頂く事だけでOKです。

目的を共有して、価値あるチラシを作っていきましょう。

 

後編へ続く